脳筋ムゲンダイマックス

ポケモンシングル

【剣盾S28】赤イベル∞【最終123位・R2004】

S28お疲れ様でした。かっしーです。
レート2000↑達成できたので記事書いていきます。以下常体。

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コンセプト

・最大値を取れる並び(禁伝2体を基本選出にできる)で火力を押し付ける対面構築

S27で使用した構築をベースとした。参考としてリンクを記載。

kassy-bcamo.hatenablog.com

構築経緯

①初手置きして雑に負荷をかけられ、後発ダイマやスイーパーの圏内に入れられるパワフルハーブムゲンダイナを採用。
②ムゲンダイナがダイマックスできないため、後発ダイマエースとして物理珠イベルタルを採用。
③ここまででザシアンへの回答がなく「ムゲンダイナで雑に削りどの技で拘ってもザシアンを倒せる」動きができるスカーフメタモンを採用。
④対面構築なので襷枠としてマンムーを採用。
⑤基本選出ではゼルネアスがどうしようもないのでピンポメタ枠としてHDラッキーを採用。
⑥ザシアンをコピーするだけでは相手のヌオーで詰んでしまい回答として不十分なため、ザシアン受けかつクッションとなれるHBヌオーを採用。

個体紹介

ムゲンダイナ

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ダイマエース枠。
有利対面メテオビームを打ってサイクルに負荷を与えられ、ダイマエースであるイベルタルやスイーパーの襷マンムー、スカーフメタモンの圏内に入れられる点が優秀。
アタッカー型とはいえ、自己再生や毒毒等の補助技を入れる方も一定数いるとは思う。
しかし、こいつ自身の場持ちを良くしたり耐久ポケモンへスリップを入れることよりも、先述した「技範囲を最大限確保することで裏の圏内に入れる」動きを重視したためフルアタで採用した。
性格は控えめか臆病で悩んだものの、「ミラー対面で最低でも50%勝負を仕掛けられる」強気なプレイングができる点を評価し臆病最速とした。
基本的に出し負けがほとんど存在せず、どんな相手にも削りを入れられる優れた初手性能を持つポケモンだと思っている。
私見だが、ムゲンダイナの強さは型の匿名性とダイマックスに頼らずに火力の押し付けや耐久の底上げが可能な点だと思う。
もう1体の禁伝や一般枠アタッカーに自然とダイマ権を渡せるため、対面構築においては雑な削りや詰ませもこなせる優秀なコマだと考えている。

イベルタル

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ダイマエース枠。
物理イベルタルの技スペースには諸説あるものの、個人的にはイカサマ/Wウイング/不意打ち/挑発で完結と思っている。
理由は「非ダイマ時の扱いやすさ」がズバ抜けているためである。それぞれ理由を後述。

イカサマ
…特にザシアンへの打点として。ダイナの攻撃で半分近く削れたザシアンが残っていればイカサマで基本倒せる。サイクル下でザシアンバック読みで打つこともあった。
他にも禁伝はそもそもAの種族値が高いポケモンが多く想像以上に打点が伸びるケースがあったのが嬉しい誤算。

Wウイング
ヌケニンやウーラオスの襷、ミミッキュの化けの皮貫通として。

挑発
カバルドン対面補助技を防ぎつつジェット圏内に入るまで調整しながら殴る動きができる。
また、コスパムゲンダイナや日食ネクロズマ等の再生、ジガルデの絡め手を防ぎつつスイーパーに繋ぐ動きもできる。

不意打ち
…初手に誘いやすい無振ガラルヒヒダルマが確1。(しかし襷持ちも多かったので過信は禁物)
また、無振ゼルネアスにも29.8〜34.8%入る。本構築はゼルネアスが非常に重いため、ムゲンダイナや後述するラッキーで削った後の最後の一押しとして機能する場面も多かった。

後半はバンギラスが増えていた印象のため、挑発を「鋼の翼」にするか迷っていたが採用することはなかった。
前述した通り、非ダイマ時に絡め手を防ぎつつ、ダイウォールでのダイマ枯らし(守りのダイマ)もできるこの技を抜く選択肢がなかった。
ピンポイントで「鋼の翼」を採用するより、ダイマックス関係なく幅広く対応できる技構成を重視した。

メタモン

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スイーパー枠その1。
ザシアン、黒馬/白馬バドレックスを主にパクった。
対面性能や抜き性能に優れた上記の禁伝達にそれぞれメタを張ると構築全体のパワーが落ちると考えていたため、全てをコピーして解決しようとした。
とあるバドザシ使いの強者と話していたところ、「初手イベルタルを警戒したら黒バドレックスからは入れない」との意見頂いたので、それを聞いてからは積極的に初手メタモンというヤンキープレイングを行なっていた。

マンムー

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スイーパー枠その2。
威嚇無効、連続技、先制技、S操作技と襷要員として非常に優秀な要素が揃っている。
この枠はホルードマニューラにしようと考えていた時期もあったが、初手ダイマ型ホウオウへの対応やランドロスへのリーチ等加味した結果こいつに落ち着いた。
しかし、ザシアンをワンパンできない弱みもあるので襷枠は考察の余地がある。
個人的にはバンビーさんが紹介していたB0カウンター搭載マニューラが面白そう。

ラッキー

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ゼルネアス対策枠。
本構築は1度ゼルネアスに積まれてしまうと勝てない欠陥を抱えているためピンポメタ枠として採用。
HD特化の耐久は凄まじく、控えめ特化C+2ダイフェアリーが乱数2発(1.1%)なので後投げが間に合う。シーズン通しても気合玉持ちやサイコショック持ちには2試合しか当たらなかったためそれらは事故と割り切っていた。しかし今後増えるようなら別枠を要検討。
こいつを使っていく上で、ゼルネアスとよく組まれている日食ネクロズマの起点とならないように、数的不利を取らず裏のイベルタルやムゲンダイナで日食ネクロズマを処理して、安全にラス1ラッキーゼルネアス対面に持ち込むプレイングが必要だった。
HD特化にしたことで物理方面があり得ないほど柔らかくなっている。そのため有象無象の構築にクッションとして投げることができないので汎用性を欠いている点がネックであった。

ヌオー

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ザシアン対策枠。
前述した通り、ザシアンはメタモンで上から殴ることで対策としていたが、相手視点それが見えていたらヌオーで咎めてくる。
そのため、メタモンに頼らず安定してザシアンを受けられ、かつ欠伸での対面操作を目的として採用。
特にイベザシ構築ピンポレベルで選出した。
裏にヌオーがいるため初手イベルタルという強気な選出も可能となった。
しかし、ヌオーが生きる場面が「初手イベルタルミラーでダイマを切り合って1対1交換をし、裏のザシアンをヌオーで見る展開に持ち込む」といった限られたパターンしか見えていなかったのが自分のプレイングと選出の弱さだった。
例えば相手がイベルタル後発ダイマのルートを取ってきたり、初手イベルタルザシアン対面で釣り交換でもされたらこのパターンが一気に瓦解するのが不安定。
ヌオーへの理解を深めるのが遅かったことが反省点である。

解雇ポケモン

ヌオー

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対受けル、バトンパ枠。
ホウオウダイナループやバトンパを咎める枠として最終日3日前までヌオーはこの型で採用していた。
毒毒の枠はバトンを完全に咎めるためにド忘れでも良かったかもしれないが、そもそもバトンパに約400戦中4戦程度しか当たらなかったことから、受けル対策としてスリップを重視した。
実際に第60回葉桜杯本戦初戦では3戦とも選出したものの、エアームドに手も足も出ない状態となり順当負けしたため「こいつを対受けル枠とするのは違うのでは」と当時から疑問に思っていた。
そして、数が少ない(と思っている)ホウオウダイナループやほぼ当たらないバトンパの対策枠としてこの型のヌオーを採用するより、欠伸守るを絡めてザシアンとその取り巻きに強く出やすい型に変更するのが長期的に勝ちに繋がるのではと考え型の変更に着手した。

基本選出

・初手ムゲンダイナ+イベルタル+メタモンorマンムー

VS主要な禁伝の並び
①イベザシ(不利)
・ムゲンダイナ+イベルタル+メタモンorヌオー

②バドザシ(有利)
・初手メタモン+イベルタル+マンムーorムゲンダイナ

③ザシオーガ(互角)
・初手ムゲンダイナ+イベルタル+メタモン

④日ネクゼルネ(微有利)
・初手ムゲンダイナ+イベルタル+ラッキー

⑤日ネクイベル(微有利)
・初手ムゲンダイナ+イベルタル+マンムー

⑥ホウオウダイナ(不利)
・なし。後述する「反省点」で詳細記載。

反省点

◯ホウオウダイナループへの回答(=基本選出)がない
ヌオーの型を途中で変更したことにより、受けルへの明確な回答がないままシーズンを終えてしまった。
型変更後の100戦近くで当たらなかったものの、これを「数が少ないから切っていい」と判断するのは間違っている。
現状では本構築は全対応できていない。

◯イベザシ構築への選出択
「基本選出」で対イベザシを不利としているのは選出択が絡んでしまうからである。
言い換えると、じゃんけんの噛み合いで即勝ち/負けが決定してしまう不安定さをイコール不利とみなしている。
現に、相手がイベルタルザシアンヌオーと選出した時のために、ザシアンを安定して見るべくヌオーの型を変更した。しかし、先にこちらがイベルタルダイマを切らされる展開になれば、相手のイベルタルの後発ダイマを止める術がなくなったり、初手イベルタルザシアン対面で釣り交換されると一気にサイクル不利となるのが構築として不安定である。
他にも、相手がこちらのイベルタルを特殊と誤認しラッキーイベルタルザシアンと選出しようものなら「それメタモンコピーどうしてんだ」と内心文句を垂れていた。
だがこれは相手が悪いわけでは一切なく、選出択が絡んでしまう構築を組んでいる自身の問題なのだ。
解決策としてはラッキーをB極振りにして、甘える電磁波ステロ等を絡めて汎用性のある型にすること等が挙げられる。しかし、それだとゼルネアスに勝てない構築となってしまう。
「絶対にゼルネアスに負けない」代わりに「イベザシへの安定感を欠いた」構築が釣り合っているとは思えない。というより、この2つがトレードオフとなっている時点で構築として弱い。
今後もイベザシはトップに居続けると思われるため、自分のやりたい動きを押し付ける上でその並びに負けない基本選出やメタ枠の考察が必要である。

Special thanks

・色イベルタルを貸して頂いたSiroさん
・最終日通話して頂いた方々
・対戦して頂いた皆さん
・この記事を読んで頂いている皆さん

最後に

S26から3期連続レート2000↑を達成でき嬉しいです。
しかし、最高レート更新を目指す上で目標への逆算や環境への理解を軽視していた点は否めません。流行りの並びに弱くなく「やりたいことを押し付ける」構築作りを今後も意識し、最高レートや順位の更新に励みます。
ここまでご覧頂きありがとうございました。あと5ヶ月もこのルール続きますね、これからも頑張ります!

PS

今期のサブロムのTNは日向坂46の推し、河田陽菜ちゃんと山口陽世ちゃんから。
とてもとても可愛い。

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